人類史上において価値を失ったことがない、永久的な価値をもつ金

いつの時代も金を求める人々

黄金の輝きをもち 「不変」 の価値を持つと信じられた 「金」 は古代から人々を魅了し続けました。古代エジプトのような紀元前の時代から金は各王国の支配者たちが好んで取り集めていました。6000年前の原始人が装飾品として初めて利用した金属も 「金」 が最初であったことが証明されています。「富の象徴」でもあった金はいつの時代のどこの人間でも引き付けられる魔法のような魅力を持っているのです。

下記の例のように人類史上、
金が無価値になったことは一度たりともないのです!

紀元前6000年頃 : メソポタミア文明

人類史上最古に金が使われたのが紀元前6000年頃のシュメール人です。シュメール人とはチグリス川とユーフラテス川の間に栄えたメソポタミア文明の国家を生きた人々です。メソポタミア文明とは学校でも習うように人類史上最古の文明の一つでもあるので、人類が文明を作った頃から 「金」 というのは価値をもつものとして扱われていました。金と人類は切っても切れない関係にあり、金の歴史とは同時に人類の歴史でもあるのです。

メソパタミア文明のシュメール人

古代エジプト : ツタンカーメン

ツタンカーメンと聞けば、誰しもあの金ピカの仮面や棺を想像することができるでしょう。古代エジプトの頃になると時の権力者はこぞって金をかき集め、一般市民が金を持つことを禁じました。国民はたとえわずかでも、全ての金を時の権力者へ差し出さなけらばならず、闇相場で金の価値はどんどん上がり始めました。こうして集められた金はご存知の通り、ツタンカーメンの金の棺やマスクにと加工されていきました。現在、エジプトにあるツタンカーメンの金の仮面は推定価値が300兆円にもなるのです。

ツタンカーメンの金の仮面

中世ヨーロッパ : 錬金術

2004年に 「ハガレン」 の愛称で大人気になった鋼の錬金術師。これに触発されて錬金術を調べた人は多いでしょう。錬金術とは中世ヨーロッパでは、常に絶対量が不足していた金を得ようと、金とは全く違う物質から金を作り出そうとした学問です。「ハガレン」の錬金術とはかなり異なりますが、めったに手に入らない金を石や鉄から作って大儲けしようと考えた学者たちが寿命を削ってまで金を錬金しようと試みたものです。錬金術自体ついに金を作り出すことは出来ませんでしたが、その途中で考え出された製法や副産物は現代科学の礎となるものでした。動機はどうであれ、それほどまで金というのは人々を魅了してやまないのです。

ハガレンでは金の練成は犯罪です(笑)

米、豪 : ゴールドラッシュ

19世紀、アメリカのカリフォルニアやオーストラリアで金が発掘されたため、当時の人々は金を発掘して一攫千金を狙おうと次々に金を求めました。この金の捜索時代をゴールドラッシュといいます。しかし、実際のところは金を所有できたのは、ほんの一部の人だけで、残りの人は安い賃金で過酷な労働に耐えるしかありませんでした。ちなみにこの時代一番儲けたのは金を発掘した人ではなく、金の掘削道具を売った人でした。いつの時代も一攫千金は夢物語に終わってしまうものです。

アメリカのゴールドラッシュ

実は日本も 「黄金の国 : ジパング」 と呼ばれたように金がたくさん産出され、ゴールドラッシュが起きた時代がありました。そう、戦国時代ですね。金を抑えたものが時の支配者となるように豊臣秀吉は金山を抑え、黄金の便所を作ったという逸話が語り継がれているように金の魅力はどの時代もどの国でも人々を魅了したのです。

現在 : 発掘され尽くした金

現在でも金は宝飾品、アクセサリーとして多大な価値をもち、人々を魅了しています。しかも現在は最先端のエレクトロニクス技術に必要になったり、金の産出が頭打ちになることが確実視されており、世界へ流通する金の絶対量が増えなくなりました。そのため必然的に金の価格は高騰していくでしょう。人々を魅了して止まない金ですが、その量が限定されることでますます希少価値が高くなっていくことでしょう。現在はまだまだ庶民でも金を買うことができますが、近い将来、それこそ国家レベルのVIPしか持てないような貴重品になるかもしれません。

金を手に入れるチャンスは今しかないのです。

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