FXの流動性リスクとは相手がいなくて売買できなくなるリスク

流動性リスクとは

流動性とは対象の他のものへの交換のしやすさのことを表しています。FXの場合では取引する人がたくさんいるか、通貨がたくさん流通しているか、売買のシステムが完備されているかといった点において、その通貨がどれだけ交換・取引のしやすさ通貨かということを指すのです。FXの世界でも各通貨において交換・取引のしやすい通貨としにくい通貨があるのです。もしかしたら流動性のせいで取引ができなくなるかもしれないリスク ・・・ それが流動性リスクです。

【通貨の流動性】
FXは日本の円や海外の通貨を交換、取引することで成立する方法ですね。しかし取引が成立するには売り手と買い手が必要にになります。買いたいと思っている人がいても、売りたいと思っている人がいなければ、売ってくれる人がいなくて取引が成立しませんね。実際にライブドア株などはみんなが売りたくて、買いたい人がいませんでしたから取引が成立しませんでした。これと同じように通貨というのも、買い手と売り手がそろって初めて取引が成立するものなのです。

先進国通貨は流動性リスクが低い

先進国の通貨は総じて流動性が高く
流動性リスクは低いです

例えば先進国の通貨で世界三大通貨と呼ばれる USD EUR JPY の通貨は、世界的に流通し、その価値が世界的に認められています。そのため世界中で取引されているために取引相手がいないなどまず考えられません。通貨もたくさん流通しているために、手に入らないということもありません。そして売買のシステムが完備されているために、予想外のことが起こっても別の方法でカンタンに取引することができます。このように取引相手・流通量・システムなどの点において非常に取引しやすい通貨のことを ”メジャー通貨” といい流動性リスクが低いのです。具体的には先に述べた3通貨や先進国の通貨などはほとんどが流動性が高い通貨です。

【オセアニア通貨は流動性が高くない】
ただし意外に知られていないのですが、AUDやNZDなどのオセアニア通貨というのは流動性があまり高くありません。北欧通貨の SEKのほうがオセアニア通貨より流通していることをご存知でしょうか。特にNZDなどはかなり流通量が小さい通貨なので、世界三大通貨と比べると流動性はかなり低いのです。そのため国際的に流動性が高い通貨であるハードカレンシーに入っていません。まぁ、それでも取引ができなくなるといったことはないので、あくまで流通量が小さく、値動きが激しいといった水準です。

新興国通貨は流動性リスクが高い

新興国の通貨は流動性が低く
流動性リスクはかなり高いものになっています。

先進国通貨は非常に流動性がよいものですが、それに対して新興国の通貨が流動性があまりよくありません。その価値も世界的に認められているものではなく、他の国では使えないものが多いです。南アフリカやトルコの通貨などFXをする前は知らなかった人も多いはずです。そのため取引相手が限られており、取引相手が見つからないといったこともしばしばあります。通貨の流通量が小さいために手に入りにくく、取引ができないこともあります。そして取引システムが未整備のところもあり、通貨があっても取引ができないといったこともあるのです。このように取引相手・流通量・システムなどの点において取引しにくい通貨のことを ”マイナー通貨エキゾチック通貨” といい流動性リスクが高い通貨とされています。主に新興国の通貨はこの分類に入ります。

流動性リスクの高い通貨

主に流動性リスクが高く、取引しにくい通貨というのは新興国の通貨と捉えてください。例えば高金利で有名な ZARや TRYなどは流通量も少なく、カントリーリスクも高いエキゾチック通貨とされています。これらの通貨は取引時間が限られており、自由に取引できないことがわかります。サーバーが弱いアトランティックトレードでは、あまりに TRYの売買ができなくなったために、ロスカットが作動しなかったこともあるのです。そのためロスカットされないまま損失が膨らみ、2,000万円もの損失を抱えてしまった人もいるのです。ロスカット水準に達しても流動性がなくて反対売買ができなくなっていたら、ロスカットが作動しないこともあるのです。恐ろしいですね。

【取引停止に追い込まれたアイスランドクローナ】
流動性リスクが高いのは新興国の通貨だけではありません。国家の経済力・技術力と通貨の流動性は必ずしも比例しないこともあるのです。 アイスランドがその例です。アイスランドは非常に高い技術力・経済力を誇っており、1人あたりのGDPは世界TOP3にはいるほどの先進国家でした。しかしその通貨ISKは非常に流通量が低く脆弱でした。そこに2008年の世界金融危機が襲い、流通量の低いISKは一気に暴落して通貨危機を引き起こしたのです。当然通貨が手に入らなくなって、ISKの取引は停止になり日本のISK投資家は大損をしました。このように流動性リスクの高い通貨というのは、最悪の場合取引停止になって、問答無用でポジションを決済されてしまうこともあるのです。新興国通貨を取引する際には、流動性リスクには気をつけましょう。

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