トレイダーズ証券は子会社も含め、なんと3回もサービス終了して顧客ポジション強制決済をやりやがった

FX業界には顧客のポジションを強制決済する最低業者が存在する

現在のFX業界は非常に競争が厳しくなっています。しかも信託保全が義務になったり、レバレッジが規制されるということで一段と激しくなっているのです。その結果、勝ち組FX会社は顧客を獲得し、どんどん利益を上げてサービスを充実させて勝ち残って生きます。しかし負け組FX会社は顧客の獲得に失敗し、資金調達に苦しむことになるため、最終的にはFXサービスを閉じることになります。FX会社が100以上もあるのは明らかに過剰な状況ですので、業界の競争に負けてサービスをたたむ業者がどんどん出ているのです。

しかしここで大きな問題が発生しています。FXサービスを終了するにあたって、その業者でポジションをもっている顧客はどうなってしまうかという問題です。これは、業者によって様々なケースに分かれています。誠意があって、対応がいい業者であれば、顧客のポジションの受け皿になってくれる他のFX業者を探し、受け渡しを行ってくれるのです。この場合は、顧客にとって取引する業者が変更になるだけであり、実害が発生することはありません。

ですが困ったことに競争に負けてサービスを終了する業者というのは、誠意がない負け組業者であることが多く、廃業したりすると顧客のポジションを有無を言わさず業者側の都合で強制決済するところがあるのです。例えばスワップ金利目的で多くのポジションをもつ運用をしている顧客がいたとします。そういった人は為替差益はありますが、じっくりとスワップ収益で補っていきますね。しかしこういった顧客の都合も全く解せずに強制決済をしてしまうのです。特に店頭FXでの確定損というのは翌年に持ち越せないので、税金の申告面で非常に不利になってしまいます。まさに最低の行為ですが、FX業界の中にはこのようなことを平然とやっておいて、尚且つ、今も営業を続けているという信じられない最低業者が存在しているのです。その中でも特に、史上最悪とも、史上最低とも、言われるいわくつきの業者がいます。それがトレイダーズ証券です。なんとこの業者は子会社も含め、なんと3回にもわたって顧客の都合も鑑みずに、ポジションの強制決済をやりやがったのです。それどころか、強制決済した後にのうのうと新サービスを開始したのです。しかも、その新サービスへポジションの移行なんてしようともしませんでした。楽天証券や松井証券はやってくれたのに・・・

子会社であるトレイダーズFXがなんと2ヶ月で撤退する体たらく

トレイダーズHD : トレイダーズFX事業廃止(PDF)

2008年7月になんと ”ドル円スプレッド0pips” というとんでもないスペックを提供するFX業者が登場しました。その名をトレイダーズFX。名前からわかるとおり、トレイダーズグループの会社です。しかしこの会社はサービス開始当初こそかなりの顧客を集めましたが、あまりに過剰なサービスを行ったために採算が取れなくなり、 経営を続けていくことができずわずか2ヶ月で勝手な自主休業をしました。そして、その後の金融危機の影響で再開のめどがたたなくなったために 2008年12月に廃業したのです。

もちろん廃業ですから、休業の時点で口座にポジション(建玉)をもっていた投資家は強制決済させられることになりました。サービス開始からわずか2ヶ月間しか顧客は取引しなかったので被害者はあまりいませんでしたが、強制決済したことに変わりはありません。そもそもわずか2ヶ月間で行き詰るようなビジネスモデルで参入すること事態が迷惑な話です。尚、このPDFの一番下に、トレイダーズFXの廃業はトレイダーズ証券には関係ありませんと記述されています。本当に関係ないのでしょうか?下の2つの事件をみても本当に関係ないといえるでしょうか?

NFXプロを使っていた顧客のポジションを強制決済した

トレイダーズ証券 : NFXプロ終了のお知らせ

2009年7月トレイダーズ証券はSAXOシステムを導入しているNFXプロのサービスを終了させることを発表しました。NFXプロとは世界的に有名なサクソ銀行のSAXOシステムを使ったサービスでした。当サイトでも一度分析したことがあります。しかし、ハッキリ言ってよくないサービスでした。SAXOの特徴の1つでもある通貨ペアの数がわずか40種類しかなく高金利通貨も少ないのです。そして普通は5ドルであるミニマムチャージが7ドルにもなっているのです。このように全く他の業者に対抗できない低サービスでした。

今のFX業界では低サービスをやっている業者はどんどん駆逐されます。そのため不人気なNFXプロを終了させて、別のサービスに力を入れるというのは経営として間違ってはいません。しかし今までNFXプロで取引していた顧客のポジションを2009年7月6日に強制決済したのです。SAXOはトルコリラを取引できるので、トルコリラへ長期投資している方もいるはずなのに、こんなふざけたことを平然と行ったのです。システムはSAXOであるために、他の業者への移行は間違いなく可能です。以前アストマックスFXが廃業する時、同業のkakakufxを推薦しており、kakakufxへ移行するならいくらかの補助金を出してくれましたが、トレイダーズ証券は全くそのようなことをしてくれませんでした。全く顧客のことを考えない行為だったのです。

上記リンク先より引用:

3.保有ポジションについて
平成21年7月4日(土)午前6時までにポジションをスクエアにしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
取引終了日以降にポジションを保有されている場合には、お客様のご指示の有無にかかわらず平成21年7月6日(月)以降に弊社側で順次、ポジションをスクエア(強制決済)に戻させていただきます。

ネットフォレックスを使っていた顧客のポジションを強制決済した

トレイダーズ証券 : ネットフォレックス終了のお知らせ

上記のNFXプロが終了してから間もない頃、トレイダーズ証券はFX業界の激化や顧客ニーズの多様化など環境が大きく変化していることを理由にNFXプロに続いて 「ネットフォレックス」 のサービスを終了させました。このネットフォレックスはなんのインパクトのないスペックであり、ほとんどサービスの拡大がなく他の業者にどんどん置いていかれ、ハッキリいって魅力的なサービスではありませんでした。こんな低サービスでは顧客が集まるわけありません。

不人気なサービスを終了させて、別のサービスに力を入れるというのは経営として間違ってはいませんが、自社のサービスをすべて終了させるというのは、経営者が全然FX業界の先を見抜けていないという証拠です。ハッキリ言います。無能・無神経・無責任です。そして無能なヤツは顧客のことなど考えることさえしません。なんと今までネットフォレックスで取引していた顧客のポジションを2009年8月28日に強制決済したのです。もちろん無能で無神経で無責任の経営者がやることですから、ポジションの移行などはありません。NFXプロのことといい、今回といい全く顧客のことを考えない行為ばかりしているのです。

上記リンク先より引用:
●平成21年8月28日 (金) 午前5時50分以降
取引終了後まだポジションを保有されている場合には、お客様のご指示の有無にかかわらず平成21年8月28日(金)午前6時以降に弊社側で順次、成行注文でポジションを全決済させて頂く事となります。

※決済する時間帯はお客様により相違があります。そのため約定価格にも相違がありますので最終取引日までにご自身でご決済下さいます様お願い致します。
※新システムへのポジション移行等は承れませんのでご了承下さい。

これだけやりながら、トレイダーズ証券はまた新サービスを始めやがった

今までトレイダーズ証券は子会社を含めて 「ネットフォレックス」、「NFXプロ」、「くりっく365」、「トレイダーズFX(子会社)」 を提供してきました。しかし公設為替取引所で、トレイダーズ証券が作ったものではないくりっく365以外のサービスは全て終了したのです。しかもこの3つのサービスで取引していた人は、信じていたのに最終的にあちらの勝手な都合によってポジションを強制決済させられてしまったのです。そう、最後までトレイダーズ証券を信じていた人が裏切られてしまったのです。

しかしこれほど顧客のことを裏切っておきながらトレイダーズ証券は、廃業したトレイダーズFXと同じ発音の 「TRADERS FX」 という新サービスを図々しくも始めたのです。あれだけ顧客を裏切っておきながらまたもサービスを始めたのです。なんというふざけた業者でしょうか。当然、NFXプロやネットフォレックスで取引していた人には納得いきません。新サービスを始めるのなら、楽天証券や松井証券のようにポジションの移管があって当然なのです。それなのにやらない、やる素振りも見せない。全く持って顧客のことをないがしろにしているふっざけた業者です。当然こんな業者が長続きするはずはありません。今はネットの時代です。業者の犯罪や不誠実な対応は光の速さで全国に広まります。アフィリエイト目的のFX比較サイトが宣伝するため、最初だけは口座数が増えるでしょうが、そのうちトレイダーズの不誠実な対応がわかってきて顧客はどんどん離れていくでしょう。現にあらゆる口コミサイトでは、この不誠実な対応が書かれており、評判はすさまじく悪いです。不誠実な業者は市場の流れで必ず潰れます。さっさと消えて欲しいものですね。

このサービスもどうせ終了する。絶対にやりたくない!

追記:2017.07
いろいろ過去に強制決済を行っているトレイダーズ証券ですが、局地的にまた強制決済を迫るパターンを起こしています。

トレイダーズ証券が運営しているみんなのFXは逆に通貨ペアを減らすことを発表しています。減らすのはUSDCADです。日本人が好むのはドル円から始まるクロス円ペアばかりなので、ドルストレートペアなどの円が絡まないペアは好まれず取引量も少ないため、あえて取扱を止めるという判断に至ったのかもしれません。しかしこれに気になるのがすでにUSDCADのポジションを保有している人への対応です。USDCADは特にスワップがつくわけでもないので長期保有者はなかなかいないでしょうが、トレンドが出やすいペアなのでスイングなどで保有している人はいるはずです。しかし「みんなのFX」では2017年11月までに決済するように求めています。業者の都合でポジションを決済しなければならない事態はここ数年なかったのですが、またもトレイダーズ証券で起こってしまいました。

トレイダーズグループでは上述のように、トレイダーズ証券で運営していたネットフォレックスや、NFXプロを終了して顧客ポジションの強制決済を行いました。同じグループのトレイダーズFXでも行いました。またか?という感じです。USDCADは人気が無いペアですし、取引してポジションを保有し続けている人は少数派なのは確かでしょう。しかし業者の都合でポジションの整理を求められるのは投資家としては甚だ迷惑以外のなにものでもありません。

平素よりトレイダーズ証券をご愛顧いただきましてありがとうございます。

この度、「みんなのFX」は、米ドル/カナダドルの通貨ペアの取扱いを、誠に勝手ながら終了させていただくこととなりましたのでご連絡いたします。取扱い終了までの詳細は、以下のとおりとなります。

■対象通貨ペア
米ドル/カナダドル(USD/CAD)

■新規取引について
2017年8月19日(土)の定期メンテナンス以降、新規注文ができなくなります。
また、8月19日(土)の定期メンテナンス時に、それまでにお客様がご注文された未約定分の新規注文を取り消しさせていただきますのであらかじめご了承ください。
※決済注文のみ受付可能となります。

■保有建玉について
決済注文終了時までに、お客様の保有建玉につきましては決済していただく必要がございます。
※決済注文終了の期限につきましては、2017年11月頃を予定しておりますが後日改めてご連絡いたします。

引用:http://min-fx.jp/press/id/index/2419/

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