SEK(スウェーデンクローナ)とは世界第7位の流動性を誇るスウェーデンの通貨

SEK (スウェーデンクローナ) とはスウェーデンの通貨単位

SEKとはスウェーデンで使われる通貨である

SEKはスウェーデンクローナといってスウェーデン王国で使われている通貨です。スウェーデンの英語表記がSwEdenであり、クローナの表記がKronaとなることからSEKと表記されるのです。愛称はセックといいます。ちなみにクローナとは北欧で ”王冠” を意味する言葉であり、同じ北欧の国であるノルウェーやデンマークでも呼び名が微妙に違いますが、クローナという表記が使われています。北欧の国々は、その成り立ちから今も王室制度を継続しており、国家の名前も~王国となっているところが多いのです。

スウェーデンの国旗スウェーデンの地理情報

世界的にも流動性が高い通貨である

FXではあまり身近でないSEK(スウェーデンクローナ)ですが、実は外国為替の世界では流通量が多く、AUDやNZDなどのオセアニア通貨よりも流通量が多いのです。その流通量は世界でも第7位に位置しており、ヨーロッパではオセアニア通貨よりも認知されている通貨です。北欧通貨の中では一番の流通量を誇ります。

スウェーデン = 福祉大国

スウェーデンは世界的にも認められている福祉大国です。大学までの教育費は無料で、医療費も完全無料です。年金も確実に支払われているので国内情勢はかなり安定しています。一般庶民が別荘やヨットを持つこともできるほど個人消費は旺盛で国民はかなり満足しているようです。しかし代わりに税金がとても高く、消費税は25%であり、所得税などを合わせると所得の5割以上をもっていかれる計算になっています。それでも暴動が起きないのは、とてもしっかりとした福祉がいきとどいているので不満をもたないからです。

EUには加盟、しかしEUR(ユーロ)は導入せず

スウェーデンは北欧の国ではフィンランドに次いで1995年にEU(欧州連合)に加盟しています。しかしEUの共通通貨であるEUR(ユーロ)導入に関しては、2003年に国民投票で反対されたために導入されませんでした。これは主に北部などユーロへの参加に保守的な立場の人々が多かったためといわれています。しかしストックホルムなどの都市部では貿易に有利なことから導入に肯定的な人も多く、世論はまとまっていません。そのため2008年の金融危機では導入が見直されるなど、今後の状況次第では導入もありえます

地理的に近いためにEU圏の影響が大きい

スウェーデンはその国土とは対照的に人口が約900万人と国内市場は大きくありません。その経済構造は、高い技術力を誇る機械工業や化学工業を諸国への輸出することで成り立っています。日本でも通信機器メーカーのエリクソン、重火器のボフォース、自動車のボルボ、大型家具店のイケア(IKEA)などが有名ですね。その貿易依存経済のために外国、特にEU圏の経済状況に大きく影響を受けることになっています。隣国のノルウェーのような原油依存の経済とはまるで違うのです。

政策金利は高かったが、今は低迷

スウェーデンも他の北欧の国と同じように消費税25%と非常に高い税率がかかっています。そのため物価が高くなりやすく、インフレを抑えるためにSEK(スウェーデンクローナ)の政策金利は高めになっています。ノルウェーよりは低いことから、同じ北欧同士の通貨を組み合わせたNOKSEKでスワップ金利を狙うという方法が行われたこともあります。しかしEU圏の経済に影響することが多くなったために、EUR(ユーロ)の金利に連動することも多いようです。

SEKは多くのFX業者で取引できる

SEK(スウェーデンクローナ)はオセアニア通貨よりも流動性がよい通貨なので、多くのFX業者で取引できます。世界的なネットワークを有するGFT業者やSAXO業者で取り扱っているのはもちろん、くりっく365でも取り扱っているのです。ただし金利はノルウェーのほうが高く、投資魅力も少ないことから積極的な取引はされていません。くりっく365で一番人気なのはスター為替でも、SEK(スウェーデンクローナ)の取引量は上位になることはありませんでした。

スウェーデンの政策金利動向

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