デューカスコピー・ジャパンはスイス銀行グループ。ECNの透明性と低スプレッドが魅力

デューカスコピー・ジャパンの特徴

スイス名門ブローカーの日本子会社

デューカスコピージャパンという名前を聞きなれない人も多いでしょう。まず説明します。このデューカスコピージャパンはFX会社です。本社はDukascopy Bank SA というスイスの中でも歴史のあるFX会社(Route de Pre-Bois 20, ICC, Entrance H,1215 Geneva 15, Switzerlan)であり、一時期は日本からも口座が作れる海外FX会社として認識されていましたが、金融庁の規制が強くなってきたころに日本居住者を締め出した経緯もあります。しかし本音では魅力的な日本市場を失いたくはなく、再び日本へ進出する機会を伺っていました。転機となったのは2015年のスイスフランショックでした。

アルパリジャパンを買収して日本進出

2015年1月15日にCHFが瞬間的には40%もの大上昇をみせた、いわゆるスイスフランショック事件という大変動が起きました。これによりイギリスのアルパリUKはFX業界6位と大手のFX会社にもかかわらず巨額の損失を出して破綻することになり、当時日本にあった子会社のアルパリジャパンも身売りすることになりました。そのときにこのアルパリジャパンを買収したのがスイスのデューカスコピーだったのです。アルパリジャパンを買収したことでスムーズに日本のFX会社としてのライセンスを取得、再び日本市場へ営業を開始したのです。これがデューカスコピージャパンの出発点です。

本社Dukascopyについて

Dukascopy Bank SAはPCやモバイル上でFXやCFD取引、バイナリーオプション、ネットバンキングなどのサービスを提供しているスイスの最先端ネット銀行です。スイスではブローカー業を行うのには銀行ライセンスが必要なため、このDukascopy Bank SAはFX専業会社ではなく ”スイス銀行” なのです。2004年11月2日にスイスのジュネーブにて設立され、現在はFINMA(スイス金融市場監督機構)によって銀行およびセキュリティ・ディーラーとして登録を受けています。チューリッヒ以外には、リガ、キエフ、モスクワ、香港にオフィスを構え、そこでは250人以上のスタッフが働いています。デューカスコピー・ジャパンはこのDukascopy Bank SAの100%完全子会社であり、日本の東京にオフィスを置きます。アルパリジャパンを買収したため金融ライセンスはアルパリジャパンと同一となっています。(第一種金融商品取引業 – 関東財務局長(金商)第2408号、加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 – 会員番号1587)。

本社Dukascopyについて

本社であるDukascopy Bank SAは世界的なFXブローカーとして数々の賞を受賞しています。デューカスコピージャパンではなく、親会社のDukascopy Bank SAが受賞したものです。ヨーロッパのブローカーということで賞を取ったのはだいたいがヨーロッパやその周辺の国になっています。ドバイやモスクワで表彰されており、表彰内容もFXブローカーとしてだけではなく、バイナリーオプションブローカーとしてやWebサイトの賞、取引環境についての賞など、数々の部門で受賞されていることがわかります。

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2011 Broker of the year ForexExpo, Moscow
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取引ツールはJForex

デューカスコピージャパンの取引ツールは自社開発プラットフォームである「JForex」になっています。オリジナルツールですね。MT4と同じく自分の判断による裁量トレードから、EAによるプログラムの自動売買まで幅広くつかえる拡張性、カスタマイズ性に優れたツールとなっています。開発言語のベースはJavaであり、これが 「J」Forexの語源にもなっているみたいです。日本のFX業者にしては珍しいECN方式を利用しており、透明性の高いレートが提示されます。レートの提供元であるカバー先もスイス銀行であるためSWFX (スイスFXマーケットプレイス)といい信頼性が高いものになっています。

ECN方式によりスプレッドは狭い

デューカスコピージャパンは日本では珍しいECN方式を採用しています。これはカバー先のレートをそのまま提示してくれるため、非常に透明性が高く、低スプレッドでの取引環境を提供してくれます。FX会社はその取次をするだけですから、スプレッドに不自然な上乗せや異常レートを提示することはありません。そのスプレッドの狭さは体感してみればすぐわかります。スプレッドが広くて有名なエキゾチック通貨であるZARJPYやTRYJPYのスプレッドが1pips以下で提示されるのですから。

意外と高いスワップポイント

デューカスコピージャパンのような海外系のFX会社はトレード重視ということでスワップポイントが低くなりがちですが、このデューカスコピージャパンは意外と言っては失礼ですがスワップポイントが比較的高い水準になっています。

ECN方式には手数料がかかる

上記のようにデューカスコピージャパンのスプレッドはECN方式により非常に狭いものになります。しかしこのまま無料で取引できるわけではなく、取引手数料がかかります。他のFX会社の手数料無料に慣れていると高く感じるかもしれませんが、スプレッド+手数料の実質負担コストというのは他業者と対して変わりはありません。「低スプレッドだけど異常レート不自然レート約定拒否がある」 のと 「透明性の高い低スプレッド+手数料かかる」 のどちらを取るかというだけですね。また取引手数料のディスカウントプログラムも用意されており、1年間に一定量の取引をこなせば取引手数料の20%をキャッシュバックすることができます。といってもハードルはかなり高いものですので大口トレーダーでもない限りはあまり現実的ではありません。

手数料一覧
取引手数料
(片道)
預り金総額取引金額
35円50万円未満5億円未満
33円50万円以上5億円以上
30円100万円以上10億円以上
25円250万円以上25億円以上
18円500万円以上50億円以上
16円2,500万円以上250億円以上
15円5,000万円以上500億円以上
14円1億円以上1,000億円以上
12円5億円以上2,000億円以上
10円10億円以上4,000億円以上

 

サブ口座を利用して複数口座が持てる

FX会社では基本的に口座をもつことができるのは1つだけですが(別サービスがある場合以外)、デューカスコピージャパンではサブ口座として複数の口座をもつことができます。これは珍しい仕様です。複数口座を保有できることで、口座ごとに短期売買や長期売買等の運用タイプ別に管理したり、複数のストラテジーを別々のサブ口座で運用するなど、各々の好きなように使うことができます。

海外系業者であっても信託保全完備

デューカスコピー・ジャパンは外資系ですが、日本でFX業務を行うにあたってきちんと信託保全が完備されています。信託保全先はSMBC信託銀行になっています。SMBC信託銀行は三大メガバンク三井住友グループの金融機関です。日本語表記では三井住友・・・と三井が先にきますが、英字表記では(Sumitomo mitsui)と住友が先に来るんですね。この頭文字を取ってSMBCになるわけです。なんにしても日本で最大級に大きなメガバンクグループの金融機関です。これで万が一アルパリジャパンが倒産しても、私たちのお金は保証されます。外資系ということで安心面に不安を抱えている方もいるかもしれませんが、日本FX会社として義務である信託保全が完備されているため、しっかりと安全が保証されています。買収前のアルパリジャパンも親会社のアルパリUKが破綻したことで顧客資産がどうなるか不安になる方がたくさん出ましたが、信託保全されていたためアルパリジャパンの資産は保全され、無事に投資家の皆さんに返還されています。買収前のアルパリジャパンのケースによって信託保全の安全性はすでに証明済みです。

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