ビットコインはブロックチェーンにて成り立っている

ビットコインはブロックチェーンそのもの

運営者がおらずその価値を保証する人も組織も存在しないビットコインがなぜこれほどまでの信用をもち、通貨として成り立っているか・・・その理由は「ブロックチェーン」という画期的な仕組みによってなりたっているからです。

ブロックチェーンとは、ビットコインの過去のすべての取引記録(ビットコイン元帳)に、 新しい取引記録を次々に繋げていくこと、又は、その繋げた取引記録全体のことを言います。100個から1,000個のビットコインの取引記録をブロックといいますが、ビットコインの取引が増加するにしたがって、前のブロックに後のブロックを矛盾が生じないように接合させていきます。そうすると、ビットコインの取引記録(ブロック)が鎖(チェーン)のように連続して繋がって、取引記録全体を構成するようになるので、これをブロックチェーンといいます。

なお、取引記録を繋げるとは、以下のようなものになります。

例えば、Aさんが100BTC(BTCはビットコインの単位です)Bさんが200BTC、Cさん50BTCを保有していたとします。

ここで、AさんからBさんに50BTC、Cさんに30BTCを譲渡したとすれば、この取引終了後には、ビットコイン残高がAさんが20BTC、Bさん250BTC、Cさんが80BTCとなります。

最初のビットコイン残高(Aさん100BTC、Bさん200BTC、Cさん50BTC)に、新規取引(AさんからBさんCさんにそれぞれ50BTC、30BTC)による演算を行い、取引終了後の残高(Aさん20BTC、Bさん250BTC、Cさん80BTC)を算出します。

最初のビットコイン残高から、新規取引の内容と矛盾しないように、取引後のビットコイン残高を計算するのが、取引記録を繋げることになります。

そして、この取引記録を繋げるということが、ブロックチェーンの本質となります。

さて、例えば、銀行預金は、同じ単位で計算された紙幣や硬貨といつでも交換可能でありますが、銀行預金自体は、預金通帳や銀行のコンピューター内に記帳又は記録されている 数字の羅列(残高データ)そのものです。

従って、銀行預金は、紙や金属といった物理的実体を持たない、データのみで構成される存在です。ビットコインも、この点については、銀行預金と同様に、紙や金属などの物理的実体を持たない、ネットワーク内のデジタルデータのみで構成される存在です。そして、そのデジタルデータがブロックチェーンに他なりません。その結果、ビットコインの本体はブロックチェーンであるということができます。

ビットコインはマイニングによって発行される

マイニングとは、ブロックチェーンを作る作業を行うと、その作業の報酬としてビットコインが支給されることをいいます。そして、マイニングを行うと、マイニングを行った者のビットコイン口座にビットコインが送金され、その方のビットコイン残高が増加します。この増加分がビットコインの新規発行になります。

1万円札や百円玉の新規発行は通貨発行権をもっている中央銀行(政府)しかできません。もしそれ以外の人や組織が行ったら、それは偽札作りとなり犯罪になってしまいます。コレに対してビットコインには、中央銀行のような運営者がありませんから、このマイニングが唯一の発行手段となります。このマイニングは、専用アプリをパソコンにインストールすれば、誰もが行うことができます。つまり誰にでもビットコインを作って通貨を発行することができるのです。「え?それじゃあ皆が発行しまくってインフレになって通貨の価値が下がるんじゃないか?」 と感じる方もいるでしょうが、ビットコインはその存在定義で「総流通量が2,100万BTCを超えないようにプログラムされることで調整する」 と規定されており、流通量が予め決まっているのです。

なお、ビットコインは2010年5月に現実世界で最初の取引が行われましたが、その頃は取引記録も少なく、ビットコインの取引記録の記帳は比較的簡単だったので、マイニングは、家庭用のパソコンでも可能でした。当時軽い気持ちでビットコインを作ったノルウェーの人が数年ぶりにビットコインを確認したら大金持ちになっていたというニュースもありました。しかし、現在では、ビットコインユーザーは全世界で数百万人と増加しており、その取引記録を正確に記帳するには、高速演算が可能な大型コンピューターが必要となっています。よって、プログラマーなど、パソコンに精通した方でないとマイニングができないようになっています。

ちなみに、最初の210,000ブロック目(1ブロックは100個~1,000個の取引記録)までは、1ブロックを完成させるごとに50BTCが支給されます。次の420,000ブロック目までは1ブロックごとに25BTCが支給され、その次の630,000BTCまでは12.5BTCが支給されます。このように、マイニングは、取引記録が210,000ブロックを単位として増加するごとに、支給されるビットコインが半減するようにプログラムされてます。最終的には、約693万ブロック目では、1ブロックを完成して支給されるビットコインは、0.00000001BTCとなります。マイニングに対して支給されるビットコインがこの水準に低下すると、もはや誰もマイニングを行う者がいなくなり、ビットコインの新規発行が止まります。そして、この時点で、ビットコインの総発行量が約2,100万BTCとなるようにプログラムされています。

ビットコインはP2Pネットワーク上に成り立っている

P2Pネットワークとは、サーバーなどの中心的な存在を持たず、クライアント同士が平等な立場でネットワークを構成するというネットワークシステムです。

これに対置されるのが、サーバー・クライアント方式です。これは、1つの大きなサーバーが中心となり、そのサーバーと各クライアントが個別に接続する方式でネットワークを構成するシステムです。P2Pネットワークの特徴は、クライアント同士が直接通信できることです。一方のサーバー・クライアント方式は、各クライアントは、サーバーを仲介者として通信を行います。ビットコインは、このP2Pネットワーク技術の上に成り立っています。そのため、利用者が仲介者を介さず直接取引するため、サーバー(運営者)を必要としません。ビットコインには、中央銀行のような運営者が存在しなくても支障なく運営されているのは、ビットコインがP2Pネットワーク技術の上に成り立っているからに他なりません。

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