キプロス預金封鎖の時、ビットコインで資産を守った人たちがいた

自分の預金が奪われた!キプロスの預金封鎖

地中海の一番東のところに小さな島があります。その半分くらいの国土をもっているのが地中海の小国キプロス共和国です。このキプロス共和国は小さな国のため、観光と金融業に経済を依存させていました。しかしこのキプロス共和国において、「自分の預金を勝手に政府に奪われる」 という悪しき政策:預金封鎖が実際に行われたのです。

2013年リーマンショックに伴う世界的不況と、同時期にユーロ圏に加入したことによる経済的混乱が混ざって金融機関の経営が悪化、キプロス政府の公的支援が必要な状況に陥りました。支援額は175億ユーロ(約2兆円余)と同国の名目GDPに匹敵する巨額になったため、キプロス政府はユーロ圏諸国に支援を要請しました。しかしギリシャをはじめとしたPIIGS処理に頭を抱えていたユーロ諸国は、キプロス国内の銀行預金に課税するなど自力で58億ユーロを捻出するなどの一定の条件を押し付けました。これがいわゆる 「預金税」 と呼ばれる、国民の預けているお金を税金という名目で勝手に奪い取っていくと預金封鎖を実施しろということでした。

銀行に預けた自分のお金が勝手に政府によって奪われていくのですからたまったものではありません。当然キプロス国民や議会が大反発しましたが、噂を聞きつけた預金者が自分の預金を引き出そうと殺到、銀行は大混乱に陥りました。預金税の内容は10万ユーロ(13万ドル)未満の銀行預金には6.75%、10万ユーロ以上に9.9%の課税と高額預金者のほうが多少多いものの、すべての預金者が対象であるため、金持ちも庶民も関係なく対象になりました。結局、預金税はEU諸国とキプロス政府の間で合意され、およそ2週間もの間預金封鎖が続き、封鎖が解除された後も引き出し制限がかかるなど、預金者には大きなショックとなりました。また現代を反映して銀行口座からお金を引き出せないだけでなく、他の口座への送金や入金もできないようロックされていました。

【預金税、内容】
10万ユーロ(13万ドル)未満の銀行預金には6.75%、
10万ユーロ以上に9.9%の課税

ビットコインを持っていた人は預金封鎖を逃れられた

しかしキプロスの預金者たちもただ手をこまねいていたわけではありません。預金封鎖を回避しようといろんな手を考えて実施しており、その一つとして有効性が確認されたのがビットコインでした。中央銀行という管理者をもたない仮想通貨:ビットコインは、管理者が存在しないため政府や金融機関の支配を受けることがありません。そのため銀行が閉鎖された状況下においても、ビットコインは使えており、ビットコインで決済したり、ビットコインのATMで現金を引き出すことができていたのです。もちろんこれは前もって銀行の資金をビットコインにうつしておいた人たちだけができたことであり、封鎖された後では時既に遅しでした。つまり通貨というリアルマネーの他に仮想通貨ビットコインに資産を ”分散” させておいた人たちが助かったのです。日本の1946年に実施された預金封鎖でも、「預金封鎖を回避し世界1位の資産家になった森泰吉郎」 のように、現金や預金だけではなく別の資産に分散させておいた人たちが難を逃れています。現在キプロスにはこの経緯を学んだ人達によって、いたるところにビットコインのATMが設置されています。他にも預金封鎖や通貨危機が頻繁に起こるブラジルやアルゼンチンでもビットコインの需要は高まり続けています。21世紀は政府や中央銀行がコントロールする法定通貨から仮想通貨へ資金の移動が起こる時代になっていくでしょう。

現代でも起こり得る預金封鎖にビットコインで対策をしよう

上記のように21世紀に入っても時の政府の都合によって預金税・預金封鎖が実施されて、預金者の預金が勝手に徴収され引き出せなくなるという現実をまざまざと見せつけられたのがこのキプロスショックです。日本も今から半世紀以上前、昭和21年2月17日に突如として預金封鎖と新円切替が実施され、今までの預金が封鎖されて新円切替が実施されました。旧紙幣の預金は完全に封鎖され、新円のみを世帯主が300円、家族が100円しか出金することができませんでした。これにより、いくら旧紙幣で預金してようがその資産はほぼゼロになり、政府がコントロールした額のお金しか手にすることができなくなったのです。

こういった預金封鎖への対策としてビットコインを持つこと、ビットコインに資産を分散させておくことがこれから重要になってくるかもしれません。ただしビットコインはその価値を保証してくれる発行組織がない上に、価格が乱高下して急騰急落は当たり前ですから大きな資産を移すことはまだまだオススメできる段階ではありません。大切なのはあくまで ”分散” することです。現金、預金オンリーが一番危険です。キプロスの人たちも、全財産を預金にしておいた人は預金封鎖による預金税をモロにくらって資産を減らしてしまいました。コレに対して、株式、不動産、外貨、金、などの資産分散を行い、その一部としてビットコインにも ”分散” していた人が被害を小さく抑えることに成功しています。

そしてもう1つ大切なのが、早くやっておくことです。前述のキプロス・ショックのケースでも預金封鎖のニュースが出たあとでは預金をビットコインに両替するのは間に合っていません。預金封鎖は ”すぐ” ”唐突に” 行われるため事前準備がなにより大切なのです。とにかく ”いつか始めよう” では突然行われる預金封鎖には対処できませんから、少額でもいいのですこしずつ始めましょう。

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